北海道の本好きの独り言

北海道在住の本大好きな男のつぶやきです 本や北海道に関することを適当につぶやきます

天地真理とアイドル雑誌のこと

私は北海道の田舎の中学生でした。

当時グループサウンズからアイドルの時代に移行しつつあり、アイドル雑誌といったら、明星と平凡が二大アイドル雑誌でした。
そして、彗星のごとく現れたのが、天地真理でした。相前後してデビューした南沙織小柳ルミ子とともに三人娘といわれていましたが、私の回りの同級生も圧倒的に天地真理を支持していました。まるで、白雪姫と見まごうほどのかわいさに、少年の私は心を奪われてしまいました。


当時のアイドルの写真は、少年雑誌に時折織り込まれるピンナップくらいなもので、天地真理の姿を焼き付けようとテレビに釘付けでした。
そんなとき、少しませた同級生が、平凡を買ってきて、見せてもらいびっくりしました。憧れの天地真理が、ところ狭しとたくさん写っていました。しかも、特別付録として、特大ピンナップが織り込んであり、等身大に近い天地真理がそこにいたのです。
もう同級生の間で大騒ぎになってしまいました。当時、私のこづかい1か月分くらいの値段だった記憶があり、明星派と平凡派に分かれて支持したような記憶があります。
ピンナップの量は、圧倒的に明星の方が多かったと記憶しています。
学校から家に帰ると、真っ先に等身大の天地真理のポスターの頬にキスをしていました。始めての初恋だったのかもしれません。
昨年、NHK朝の連続テレビ小説あまちゃんで、アイドルのピンナップが貼ってある部屋が舞台になった姿を見て、猛烈に感動しました。

あの頃の私は、大きな時代に呑み込まれていたような気がします。幸せな時代でした。

 

古本屋で当時の雑誌を見つけてこんな思いが蘇りました。